2. そもそも
そもそも、なぜダリヤと繋がりのある友人がその大学にいて、しかも紹介までしてもらえたのか。それは私自身もロシア語を専攻していたからであった。ロシア語専攻といっても当時、文字の読み書きが出来るくらいで面倒な格変化や名詞の性なども全く分からず、やる気も正直無かった。・・いや、やる気はあったが難しすぎたのだ。
ダリヤを初めて見た瞬間も神々しいオーラを感じただけで、「ダリヤちゃんと仲良くなりたい!そのためにロシア語頑張りたい!」なんて気持ちは全く起きなかった。それだけ、ロシア語というのは文法が複雑で単語がいちいち長くて覚え難いのである。
因みに、理由は後述するつもりであるが現在の私はロシア語はビジネスレベルで通訳などもたまにしている。
なぜロシア語を専攻したかというと、単に文字と発音がカッコ良く感じロシアという国自体にも「謎」を感じるところがあり、そこに惹かれたからだった。もちろん、大学入学する時点ではロシア人女性の事など頭に無かった。奥手だという事は既に書いたが、確か大学入学した時の経験人数は2人だったと思う。