2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
いよいよ帰国当日が訪れてしまった。正直、今こうしてあの日の事を思い出しながらこれを書いていると、当時の感情が蘇り、泣きそうになる。 ダリヤが飛行機に乗った。私は最後まで展望台で見ていた。ついにダリヤはロシアに帰ってしまったのだ。前日までに「…
一年間のダリヤの留学期間(性格には10カ月くらいだったと思う)の終了が近付くにつれ、「帰国日」が近くなり私は毎日悲しみに暮れていた。帰国後二人の関係はどうなってしまうのか。精神的にもダリヤに依存していた私は就職活動も全くせず、何もできないよ…
1年間なんて、楽しければ尚更だがあっという間である。 ある日、ダリヤとプールに行った時にプールで抱き着かれた時に「**のまま***したい」(ご想像にお任せします)と言うと、「結婚したらね」と一言言われ、向こうにもその気が!?と狂喜してしまった。…
初めてダリヤと別れ際にキスをした後は、上手く言えないがそれまでよりももっとお互いの事を気軽に、深く話が出来る関係になったと思う。この頃もドライブで色々な場所へ行き、色々な物を一緒に食べたりした。 ある日、ダリヤが家に泊まりに来た時に夜23:00…
ここで、少しダリヤについて書く。 ダリヤは19歳、日本滞在中に20歳になった。ロシアによくありがちなパターンなのだが、お父さんがまともに働きもせずアルコール中毒で、お母さんが真面目な働き者で生活をサポートしていた。お父さんは当時、既に年金もらっ…
自宅でダリヤにSkypeを使わせてから、以前よりももっとメールのやり取りが頻繁になってきた。私は完全にダリヤの事が好きになっていた。だけど心のどこかで「自分がこんな人と付き合えるはずも無い」という気持ちもあった。 ある日こんな事があった。大学生…
転機は突然やってきた。 ダリヤが携帯を契約したのである。なぜかここだけ記憶がぶっ飛んでおり思い出せないのだが、何かの方法で番号とアドレスを交換したのである。ただ、記憶がぶっ飛んでいるという事は、変わった交換方法とかはしないで単に友人経由だっ…
ダリヤとの初対面の後、暫く私はダリヤの事が頭から離れずボーッとした毎日を過ごすのであった。大学のゼミの教授に相談したりもした。しかし、教授に何かが出来るわけは無い。 何せ「ダリヤの事が好きになった」という感覚では無く、「オーラに憑りつかれて…
そもそも、なぜダリヤと繋がりのある友人がその大学にいて、しかも紹介までしてもらえたのか。それは私自身もロシア語を専攻していたからであった。ロシア語専攻といっても当時、文字の読み書きが出来るくらいで面倒な格変化や名詞の性なども全く分からず、…
当時、私は22歳の大学生だった。ロシア人のダリヤ(19歳)との出会いは突然だった。私が在学していた大学とは違う大学が、ロシアの大学と協定を結んでおり、その大学へ1年間の交換留学生としてやってきたのがダリヤだった。 その大学には元々男の友人がいて、…